犬の鼻腔腫瘍

 

犬の鼻腔腫瘍は、鼻の長い犬に多いと言われています。

特徴的な症状は、治療に反応しない鼻血やくしゃみです。

病院に連れてこられるときには進行し、

顔面が腫脹したり、変形している事も多いです。

鼻腔腫瘍の難しいところは、

発生部位が外科的処置を行う事が難しい事と、

発見時に進行している例が多い事です。

治療のメインは放射線治療になりますが、

日本国内で放射線治療を行える施設は少なく、

なかなか難しい病気になっています。

CTを用いての鼻腔腫瘍の初期診断は有効ですが、

進行例(顔面の変形が認められるなど)では、

通常のX線検査や細胞検査である程度めどはつけれます。

鼻腔腫瘍は転移性が低いため、動物に問題になるのは、

鼻血、くしゃみ、痛みなどの局所の問題です。

その際にどこまでの治療を希望されるかで、

今後行う治療が大きく変わります。

その点をよく話し合い、決定する事が重要です。

 

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