犬の消化器系腫瘍 |
膵臓の腫瘍 |
犬の膵臓の腫瘍はかなり稀な腫瘍で、 多くはインシュリノーマという、インシュリンを分泌する腫瘍です。 ゴールデンレトリバーでの発生が多いようです。 インシュリノーマの場合、しこりがあるということより、 急に元気がなくなった、ふらつくなど、 インシュリンの過分泌による、 低血糖の症状で来院される事がほとんどです。 |
診断 |
先に述べましたが、 膵臓腫瘍は低血糖が先に見つかる場合がほとんどです。 低血糖はほかの病気でも起こす事がありますので、 低血糖の原因を探し、 その中でインシュリノーマが疑われた場合、 次にどうするのかを考えます。 |
治療 |
インシュリノーマの治療の場合、 治療の目的はまず低血糖をどうするかを考えます。 腫瘍が転移などを起こし手術が行えない状況以外は、 手術により腫瘍を切除する事を考えます。(対症的手術) インシュリノーマの多くは悪性のため、 また切除により糖尿病を併発する場合もあります。 ゆえに、治療前によく話し合いを行い、 その上で治療される事をお勧めします。 |