犬の脂肪腫 |
どんな腫瘍? |
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犬での発生は多く、多くは皮下に発生し、多くの場所に発生することもあります。 筋肉の間やときには体腔内に発生することもあります。 |
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診断 |
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脂肪ゆえ特徴的な触診所見があり、皮下脂肪腫と筋間脂肪腫では触診所見が変わります。 細胞診を行うと、あぶらのようなものが採取され、 顕微鏡上で特徴的な細胞が出現します。(通常の固定では細胞は余り残りませんが) 以上の所見をあわせて診断します。 |
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治療 |
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基本的に良性の腫瘍なので、絶対に手術をしなくてはいけないことはありません。 手術の適応として、当院では以下の基準を設けています。 |
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腫瘍が大きくなり、歩行障害などの機能障害が生じている場合。 |
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腫瘍が自壊し出血を伴う場合。(脂肪腫では稀です) |
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脂肪腫を強く疑っても、いくつかの悪性所見が認められる場合。(増大傾向など) |
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美容上の問題により、飼い主さんが切除を希望された場合。 |
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基本的に経過観察で良好です。 大きくなった脂肪腫や他の手術で同時に切除したことが多いように思えます。 (他の腫瘍を切除する際の切開ライン上や領域上に存在するときの切除です) 手術を行った場合、良性の腫瘍ゆえ予後は良好です。 大きな筋間脂肪腫では発生場所や周辺組織により切除が難しくなる場合があります。 この場合、放射線治療での報告がありますが、基本的に良性腫瘍であること、 麻布大学で切除を行った症例は、切除によりその後、問題となった症例が少ないため、 その使用を考慮する症例は、ごく稀だと思います。 (少ないというのは、私の記憶にはないという意味です) (良性ゆえ放射線は効きにくい) (良性ゆえ仮に取り残しがあっても時間稼ぎが出来る) |