猫の造血器系腫瘍 |
どんな腫瘍? |
猫の造血器系の腫瘍は、猫で多く発生する腫瘍の1つであり、 最も多いものがリンパ腫と呼ばれるもので、体の多くの場所に発生します。 また、猫白血病ウイルスが関係するものと、しないものの大きく2つが存在し、 ウイルスが関係するものは若齢に多く、 関係しないものは高齢で多く認められます。 また、ウイルスが関係するものに、胸の中に発生する縦隔型リンパ腫、 腎臓に発生する腎臓型のリンパ腫が多く、 ウイルスが関係しないものに、 消化器型リンパ腫、皮膚型リンパ腫が多い傾向にあります。 ウイルスが関係するものは、猫白血病ワクチンで予防が可能です。 猫白血病の発生は少なくないため、 できる限り予防接種を接種される事をお勧めします。 (特に外に遊びに行く猫ちゃんは!) |
診断は? |
細胞検査である程度診断をつける事が可能です。 また、ウイルス検査(猫白血病)で陽性が出たときは、 猫のリンパ腫を疑う1つの目安にもなるため、 リンパ腫を疑うときはウイルス検査も同時に行う事をお勧めします。 |
治療は? |
猫のリンパ腫は、1カ所に限局しているものは、 基本的に手術で取れるなら手術で切除します。 手術で切除できない、全身に腫瘍が浸潤している場合、 抗癌剤などを用いた化学療法が治療の主体になります。 |