雄の生殖器の腫瘍 |
雄の生殖器の腫瘍で多いのは精巣の腫瘍です。 精巣の腫瘍には、精上皮腫、セルトリー細胞腫、間細胞腫の 3つの腫瘍が多く発生します。 精巣の腫瘍は、腫瘍から過剰に分泌されるホルモンが、 問題になる事が多く、 特にセルトリー細胞腫では、骨髄で血液を作れなくなり、 手術で腫瘍を切除しても治らない場合もあります。 精巣は生まれた時にはおなかの中にあり、 成長するにつれて通常の位置に移動してきます。 半年を過ぎても通常の位置に精巣がない場合、 その精巣がおなかの中にある場合、 精巣の腫瘍になる可能性がかなり上がります。 精巣は解剖学上決まったルートで移動してきますので、 おなかを開けてどこにあるかわからないという事はありません。 おなかの中に精巣がある場合、 早めに手術で切除される事を強くお勧めします。 |
診断 |
精巣の大きさに異常が見られた場合、 単なる炎症病変か腫瘍性病変なのか判断します。 腫瘍がおなかの中にある場合、 最初に認められる症状は、多くは皮膚の病変や血液の変化など、 過剰に分泌されるホルモンによる症状です。 また、ホルモン値を測定することでそれらを証明もできます。 これらに異常が認められた場合、手術できるかを判断した後、 早期に手術を行う事をお勧めします。 |
治療 |
精巣の腫瘍は、特にセルトリ−細胞腫では、 腫瘍から過剰に分泌されるホルモンが問題になります。 これらはまず腫瘍を手術で取り除く事が第1です。 精巣腫瘍は、切除後、数ヶ月から、 場合によっては数年経ってから、 転移を起こす事もあります。 ゆえに切除後に定期的に検診を受けられることをお勧めします。 |